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ディズニーに関するもろQなりの考察や小ネタをご紹介するこの「ディズニーの串刺し」シリーズ。

第2回は、前回に続きデビークロケットの話をしようと思います。かなりマニアックな話になるので、第1回に目を通して頂ければ、より理解を深めてもらえると思います。

第1回『ウエスタンランドの影の主役、デビークロケット http://diskushi.blog.shinobi.jp/Entry/1/


前回、ディズニーランド内には、燃える小屋やビーバーブラザーズのカヌー探検など、数カ所にデビークロケットの名前を見つけることができる、と考察しました。

この調査を続けている中で、ふとある仮説が思い浮かびました。

「デビークロケット」の名前は、デビークロケットのカヌー探検がクローズしたために、燃える小屋にお引っ越ししたのではないか?

つまり、僕が期待したのはこういう顛末です。

デビークロケットのカヌー探検がビーバーブラザーズのカヌー探検に改名する際に、ディズニーの関係者の「日本人には馴染みのないデビークロケットだけど、この名前をみんなの記憶から消し去ってしまうのはあまりに可哀想じゃないか!」という思いから、燃える小屋をも「クロケットキャビン」に改名させ、「デビークロケット」の名前を移動させたんじゃないか。いつまでもその名前が記憶に残るように仕向けたんではないか。

という情熱溢れるストーリー。


そこで僕は、


燃える小屋の「クロケットキャビン」という名称がいつ頃から使われるようになったのか? 開園当初からか、それともカヌー探検のリニューアル後か?


という疑問を解決するべく研究を進めていきました。


1.いつからあったのか?ランドで実地調査
まず、ランドに乗り込み実地調査、取材調査を行いました。
取材させて頂く方は、キャストさんです。「クロケットキャビン」の名前がアナウンスで使われている、マークトウェイン号のキャストさんに聞きました。

最終的にはランドに10年間勤めているというベテランキャストさんもお呼びする事態にまで発展! 
皆さん私の突拍子もない質問に真剣に答えて下さいまして、本当にありがとうございました!

さて、そのキャストさん方に答えをうかがったところ、

「船内アナウンスは定期的に変更になるけれど、一番最近変わったのは2、3年前。それより前にも『クロケットキャビン』と呼ばれていたかどうかは分からない」

とのこと。この調査を行ったのは2008年なので、その2、3年前である2006年か2005年にはすでにこの名前が存在していたことになります。
キャストさんもご存じなかったので、2005年以前のことは分かりませんでした。


2.海外ランドとの比較/最初から「クロケットキャビン」の名前があった可能性
次に、「クロケットキャビン」の名前が開園当初から存在していた可能性を探ってみました。

ですが残念なことに、我が国東京ディズニーランドの開園時の資料の中で、あの燃える小屋に関する記述は見つかりませんでした。
ビーバーブラザーズのキャストさんが、25周年のときに「あの小屋は25年間ずっと燃えてますよ〜www」と仰っていたので、小屋そのものは開園当初からあったわけですが、そこに名前があったかどうかは不明でした……。

そこで、アメリカ本場のカリフォルニアディズニーランド、フロリダディズニーワールドに視点を移してみました。日本のランドより先に生まれているこの2つのランドの燃える小屋には「クロケットキャビン」の名前が付いているのでしょうか。付いていれば、おそらく日本のランドの燃える小屋にも、開園当初から名前があったはずです。

というわけで、カリフォルニア、フロリダの燃える小屋に関する貴重なサイトを発見しました。

「Burning Settler's Cabin at Yesterland」(英語)
http://www.yesterland.com/burningcabin.html

このサイトによると、カリフォルニア、フロリダでは「Settler's Cabin」(開拓者の小屋)と呼ばれているそうです。デビークロケットも開拓者ではありますが、この「Settler」がデビークロケットその人であるかどうかは分かりませんでした。サイト内にも「Davy Crockett」の文字は見つかりませんでした。

ともかく、「クロケットキャビン」の名前が、海外から渡来してきたという可能性はなくなったと言っていいでしょう。

蛇足ですが、ディズニーランド・パリには「Disney's Davy Crockett Ranch」というログハウスタイプの宿泊所があります。しかしこれは東京ディズニーランドよりあとに作られたものなので、本件とは関係がないと思います。


3.調査結果/しかしデビークロケットのカヌー探検があったころはまだ名前無かった!
色々探りを入れましたが、結局「クロケットキャビン」がいつ頃から付けられた名前なのか、その謎を解明することはできませんでした。

しかし、ふとある結論に至ったのです。

少なくとも、
デビークロケットのカヌー探検が存在していた1983〜1991には、「クロケットキャビン」の名前は存在しなかった!!


その理由はとても単純でした。まさに盲点でした。


燃える小屋はアメリカ河に面しているため、河を走るアトラクション、マークトウェイン号やビーバーブラザーズのカヌー探検から確認できます。
そしてもちろん、同じ経路を走っていたデビークロケットのカヌー探検からも、小屋を見ることができたはずです。

さらに、前回の記事で、
燃える小屋「クロケットキャビン」は、デビークロケットが建てた小屋である、という逸話が残っている。
という設定をお話ししました。


いいですか。

デビークロケットのカヌー探検に乗っている途中で、デビークロケットの建てた燃える小屋が見えたんです。

デビークロケットが主人公のアトラクションで、デビークロケットの小屋を燃やすような、そんな残酷な表現があるわけないじゃないですか!!


ディズニーリゾート内のアトラクションの中には、キャラクターの名前が冠されたものがいくつかあります。
例えば
・プーさんのハニーハント
・ガジェットのゴーコースター
・スカットルのスクーター
などなどたくさんあります。

これらのキャラクター系アトラクションについて確実に言えるのは、アトラクション内でそのキャラクターを否定するような表現、描写はない。ということです。

デビークロケットの名が冠されたアトラクションに、デビークロケットの建てた小屋がある。それは全く問題ないのですが、
その小屋が燃えている、などというのは、主人公であるデビークロケットを否定する表現に外ならないわけです。
そんなこと絶対にありえないんです。


従って、デビークロケットのカヌー探検が運行していた1983〜1991には、燃えた小屋は存在していたが、その小屋に「クロケットキャビン」の名前は付いていなかった、ということになります。

もしかしたら、当時は本場アメリカにならって「開拓者の小屋」とでも呼ばれていたのかもしれません。

そして、
デビークロケットのカヌー探検がリニューアルし、ビーバーブラザーズのカヌー探検に改名されてから初めて、燃える小屋に「クロケットキャビン」の名前が付けられた。
という事実が証明できることになります。


これが、現段階で辿り着いた私なりの結論です。

「ビーバーブラザーズのカヌー探検に改名されて、何年後に「クロケットキャビン」の名前が移ったのか」という疑問や、
「カヌーから小屋に名前が移った理由(僕が妄想したあの情熱ストーリーが実在したのか)」という疑問については、解決するに至りませんでした。
今後、これらについても調査を続けたいと思います。


今回はこれで終わり。次回はディズニーキャラクターについての考察を展開したいと思います。

ありがとうございました。



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